【不動産・内装視点】地震があって色々対応した時のお話
先日も大きな地震が発生しました。日本は地震大国なので常に備えなければいけないのだけれども。色々思い出したことを淡々と書いていきます。
先日地震を知ってからつぶやいたツイート
311の時は関東でも地震の影響で配管がやられて漏水という事件が多発しました。道路事情もありすぐには急行出来ないはず。水道メーターを開けて銀色のコマがクルクル回ってたら何処かで漏水しています。バルブを捻り水を止め、大家さんに報告して待つのが被害を少なくする方法かと思います。 pic.twitter.com/4IJfp5pbWE
— ハウスキーピング(内装) (@house_naisou) 2018年6月18日
私が経験した大きな地震はやはり 2011年3月11日の地震。
自分は当時は都内で不動産会社に在籍してました。(管理組合+賃貸管理)
電話つながらない中、PHSはつながったのが印象的。
「上の階から水が!」という報告が入居者から次々にあり、ツイートのようにバルブ確認してもらって水を止めてもらいました。
内装屋さんに急行してもらおうとしたら・・
1.いっぱいいっぱいで動けない
2.渋滞で車が動かない
3.ガソリンがない
4.開店しているガソリンスタンドは給油3時間待ち
前代未聞の地震でしたからね。
こりゃ無理だと。
入居者さんに自主対応をいろいろとしてもらいました。
電車が動くようになってから自分でもかなり動きましたけど。
問題は水道メーターの位置。
マンションだと大体は「自分の部屋横の金属製メーターボックス」に水道メーターがあります。
アパートだと・・ 1F床に埋め込んでる場合が多くて。
それを入居者さんに確認してもらおうとすると、手が汚れたりするのがまた。ご迷惑をおかけしました。
3か月以上経ってから漏水に気付いた物件とかもありました。
「玄関の上にシミが」とかですね。
躯体を伝わって、壁紙クロスに濡れが出てきます。
特徴的だったのは
「古い電気温水器廻りの配管がやられることが多かった」
事ですね。
温水タンクが重いからか、揺れの特徴か。
あのあたりの給水管がやられて下階に漏る事例が10件位。
ちょっと怖いなと。
四角いタンクのはやられてなかったです。
固定の仕方によるのかもしれませんね。
ガスは大地震だとすぐに止まるのですが、その後も震度5位の地震が来ると
入居者さんから「お湯が出ない」との申し出が。
大体は「外のガスメーターに復帰ボタンがついてます」
「取説の紙が付属してます」で対応してもらえるのだけれども、「よくわからないからとりあえず来い」みたいな人も多くて困りました。おねがいだから思考放棄しないでほしい。
基本は行くと費用が発生します。時間もかかりますし。「行くだけ」だと行くのは時間の損失も多いですよね。頑張って説明してみたり。
復帰手続きしてもお湯が出ない人は給湯器交換で手配しました。
給湯設備は物件の設備となるので故障対応や交換は基本オーナーさん負担です。
製造から10年以上たつと「部品が無くて修理できないかも」「修理してもすぐ壊れるかも」となりがちなので基本交換がベースになりますね。
電気
「エレベーターが止まる」
「オートロックのドアが開閉しなくなる」
これが大きかったです。
管理人のおじちゃんおばちゃんと連絡を密にとり、うちがやったのは「オートロックは期間中は開けっ放しで。説明の貼紙はしておく」でした。
防犯的にどうかなとは思いましたが仕方ないですよね。
あとは節電アピールで(あんまり効果ないと思っているのであくまでアピール)共用部照明を半分落としてみたりとか。
躯体
色々なところにクラックが発生したり外壁タイルが落ちたり。
大きな崩壊はなくても地震の影響は出ていました。
地震保険入ってるオーナーさんとかはそれで費用出てましたね。
やる側としては「写真をいっぱいとる」が大事で。結構大変でした
地震は、揺れが少ないエリアでも色々なトラブルが起きるのだなぁと思いました。
今後も地震の備えは継続していかないと、ですね。
とりあえず今日はここまで
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